生涯、真の父母様に侍り、天の摂理とみ旨のために歩まれた神山威先生が、2016年12月12日に聖和されました。「毎日わずかな時間でもいいので、み言を訓読してください」という先生の遺志を受け継ぎ、これまで通りみ言を配信してまいります。
万物の霊長であるという意味
地上生活と霊界 44頁
万物の霊長という言葉は、何を意味しているのでしょうか。万物の霊長とは誰でしょうか。「人だ」と言っていますが、万物の根本となった霊長は神様です。皆さんは、霊があるということが分かるでしょう。人間には、霊があります。人間は、その霊の中の長であるために、結局神様と直結させて霊長だと言うのです。
万物の霊長だというのは、人間自体だけではなり得ません。人間も被造物であるのに、どのように万物の霊長になるかということです。被造物とは、相対的な結果体です。被造物だけでは、原因に通じることができず、原因を占領することができないのです。被造物は、原因に占領されるようになっています。
皆さんは、結果的存在であることは間違いありません。霊長と言えば、長は霊の中で中心であるという言葉です。この言葉は、本来、神様と人間が一つになった関係について言う言葉です。
それゆえ、霊長は、神様と通じるのです。しかし、人間が万物の霊長だといって、すべてが霊長ではありません。霊長になり得る人は、別にいます。その霊長になり得るクラブに加入できる資格者は、少なくとも個人のために生きる人ではありません。 全体のために生きる人です。神様は、そのような人を中心として願いを成そうとされるのです。そうなれば、誰の天国になるのでしょうか。神様の天国ではなく、その人の天国になるのです。
人は、どのようにすべきでしょうか。永生しなければなりません。悪なる世の中で、80年ほど暮らしますが、犬が死ぬことや、人が死ぬことには、違いはないと考えるかもしれませんが、それは違います。人は霊長であるために違います。
万物の霊長になり得るのは、何のためでしょうか。年を取らない心のためにそうだというのです。万物は、みな変わり得ます。純金も変わります。風化作用により、減少します。ですが、心だけはそうではありません。変わらないところにおいて、最高の権威をもっています。
万物の霊長だということは、何を中心として言うのでしょうか。お金を中心として、知識を中心として、権力を中心として言う言葉ではありません。それは、神様の最高の愛を中心として言うことです。
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