今日の訓読のみ言友の会

生涯、真の父母様に侍り、天の摂理とみ旨のために歩まれた神山威先生が、2016年12月12日に聖和されました。「毎日わずかな時間でもいいので、み言を訓読してください」という先生の遺志を受け継ぎ、これまで通りみ言を配信してまいります。

主体と対象(5月31日)+α

May.31.2024 今日の訓読のみ言

主体と対象


祈祷の重要性  1979415日ベルベディアにて

 

あなた方は、どのようにして神の息子・娘になりますか。まず、あなた方は神の心を感動させ神の心を引きつけなければなりません。そうすることによって神の息子・娘となれます。神の原理に生きている個人は、どこに行っても原理がその人から離れることがありません。ポプラの木は、どこへ行ってもポプラの木です。ニューヨークのポプラの木も、ベルベディアのポプラの木も同じです。そのように神の原理に生きる人は、どこに行ってもモデルとして生きます。誰かが「私は父子関係という原理には賛成できない。自分でもっとすばらしい原理をみつける」と言うならば、私は「どうぞ行って探してください」と言うでしょう。

 聖書で言う「神の国、神の義」は、父子関係によって実現されるということにあなた方は同意しますか。
(はい)父子関係という縦的関係を横的関係に言い表わせば、主体と対象の関係になります。私が主体で、私が持っているチョークが対象です。主体と対象は父子関係を横的関係で表わしたものですから、そのような関係で一つになれば、一片のチョークでもひじょうに貴重になります。この社会において行うすべてのことは、常に主体と対象から成り、この関係で行う行いは意義深く、貴重であり、得る物が大きいのです。勉強をするときも、勉強自体には何もありません。しかし、あなた方が勉強に対して主体の立場、その中心に立てば、勉強自体も重要なものとなります。本を読む時も、本をいやがるという心情ではなく、この本は自分の対象であるという心情で愛すのです。

 この宇宙のすべてのもの、動物、植物、その他の対象と考えれば、すべてがあなたにとって貴重で意味深くなります。あなたが、この宇宙のすべての関係に対して神の愛で接し、すべての創造物は神から来たと考えれば、すべてが貴重となり、あなたが神の愛によって主体に立てば、どこへ行こうとも、そこには幸福、授受、ハーモニー、喜びがあります。神様がどんなに一生懸命考えても、それ以上の答えは出ないと私は思います。

 今日、私たちは何を食べようか、飲もうか、どこに住もうか、と考えるのではなく、まず第一に神の国と神の義とを求めなければなりません。私たちは、そのことを知りましたね。神は、あなた方に食物や住む所が必要であることを知らないわけではありません。しかし、神はまた、あなたが第一に成さなければならないことを成せば、他のすべては自然に供えられるということをも知っていらっしゃいます。ゆえに、あなた方は神の愛(真の愛)を得ることを第一に考えなければなりません。他のすべてのものは二番目なのです。わかりましたか。(はい)。言うことはやさしいですが、現実は難しいです。あなた方がその理想からいかに離れているか、あなた方は私以上に実感していると思います。どうですか。(はい)。そのような目標を実現するために、あなた方は現在、近くにいますか。それともまだ遠く離れていますか。(遠いです!)。

 「理想」という言葉の響きはいい。しかし、そう生きることは難しいことです。それを実現するには自分のまわりにあまりにも問題が多く、自分にはカバーできないとあなた方は尻込みするかも知れません。家庭には家庭のレベルの問題があり、世界・宇宙においても、それぞれ大きな問題があります。あなた方はそういう問題に対して、あきらめてしまうこともできます。しかし、それは簡単ではありますが、解決にはなりません。ではどうしたらいいでしょうか。もし、あなた方の能力が十分でないならば、誰か助けてくれる人を捜さなければなりません。あなた方は自分の能力が十分なものでなく限界があることを知っているので、「どこにそれらを解決する最高のものがあるだろうか」と捜さなければなりません。誰が本当に自分を助け、教えてくれるでしょうか。


+α

恒久的平和世界の道

3

平和世界の為の超宗教超国家運動

共存と平和に向かう中東平和運動2003227日から32日まで、米国首都ワシントンD.C.のシェラトンナショナルホテルで開催された「中東平和国際セミナー」の開会式での基調演)

 

 宇宙に孤立して存在するものは何もありません。全てのものは天宙的な秩序に属し、自然の秩序に属しています。西洋の個人主義者たちはこの点を理解することができません。私たちは全てのものが互いに関係し依存し合う天宙で共存しています。私たちは縦横の関係のネットワークの中で生きています。
 更に、全ての関係は授受作用の原理に従って存在します。授受作用の原理は存在と和合と共栄の根源です。しかし一つ重要な点があります。それは相互に関係がある電子と原子核、太陽を回る惑星、母と子供、そして指導者と弟子などのような授受作用は、より高いものの為に他者と授け受けるという原理が基本になっているということです。これは天宙の道理であり、如何なるものもこの道理に反して存在することはありません。言い換えると、善を志向する全ての授受作用は為に生きる生の原理を根幹としています。
 自然秩序は、動物世界を含めてこの原理によって回っていますが、人間世界ではこの原理が自動的に適用されるのではなく、人間自身の責任分担が不可欠なのです。

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