愛の王国に入籍するための愛の訓練
「天国を開く門」 第三節 愛の王国に入籍するための愛の訓練場
愛の王国を実現したいというのが神様のみ意です。愛の理想世界を発展させ、世界化させようとするのが神様のみ意だというとき、小学校の卒業から大学の学士、博士卒業までパスできる実験場がどこかといえば、家庭です。
家庭を拡大すれば世界です。世界をよく見てみると、おじいさんとおばあさんが住む世界、それからおじさんとおばさんが住む世界、お兄さんとお姉さんのような人たちが住む世界、青少年たちが住む世界、子供たちが住む世界があります。ですから、老年から壮年、中年、青年、少年たちが集まって住むこの世界は、型が大きく、数が多いだけであって、家庭を拡大させたものです。
家庭は、天国に入るための最小単位の修練所であり教材です。そこには、祖父母級、父母級、夫婦級、兄弟級がすべてあります。これをおじいさんとおばあさん、あるいはお母さんとお父さんの年齢、その次には、自分の年齢、息子、娘の年齢に拡大させたのが世界人類です。この人類を自分の妻のように愛し、父母のように愛し、息子、娘のように「ため」に生き得る家庭だけが天国を相続できるのです。これは驚くべき事実です。神様が造られた天と地のすべての権勢を相続できる特権が、ここにあるのです。
家庭は、死ぬときに天の国の平和の王宮に入籍する手続きの権利を得られる愛の教科書です。家庭が愛の修練場だというのです。この家庭を拡大したものが世界です。おじいさんのような世界があり、おばあさんのような世界があり、お父さんとお母さんのような世界があり、夫のような世界があり、妻のような世界があり、息子、娘のような世界があるというのです。これを拡大すれば、そのまま世界になるというのです。
自分の家庭を愛するように、その家庭を中心として神様を愛するように全世界の人々を愛すれば、それが天国にまっすぐに行く道になるのです。したがって、「心をつくし、思いをつくし、精神をつくして主なるあなたの神を愛せよ」というのが第一の戒めです。
第二は、「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」というものです。神様を愛して人類を愛すればすべて終わるのです。それができなければ、いくら修養しても意味がありません。宗教でいくら修業を積んだとしても、神様を愛することを知らず、人類を愛することを知らず、宇宙を愛することを知らなければ、すべて落第なのです。
家庭において、全体宇宙を縮小させた修練所のような公式過程の愛を体験して拡散させ、世界を愛さなければなりません。そのようにできる訓練場として引き継いだのが、皆さんの育ったお父さんとお母さんが住む家庭だというのです。
ですから、自分の妻を愛する以上に父母を愛し、自分の妻を愛する以上に息子、娘を愛し、自分の妻を愛する以上に人類を愛し、自分の妻を愛する以上に神様を愛するなら、すべてOKです。だからといって、自分の妻を捨てなさいというのではありません。そのようにすべての人を愛するようになれば、その愛を受けたすべての人々が自分の妻を愛するようになるのです。それ以上の栄光の場がどこにあるでしょうか。自分の妻を愛そうとするならば、そのようにしなさいというのです。