今日の訓読のみ言友の会

生涯、真の父母様に侍り、天の摂理とみ旨のために歩まれた神山威先生が、2016年12月12日に聖和されました。「毎日わずかな時間でもいいので、み言を訓読してください」という先生の遺志を受け継ぎ、これまで通りみ言を配信してまいります。

摂理的歴史の光の中にあって(5月25日)

May.25.2019 今日の訓読のみ言

摂理的歴史の光の中にあって

1977223日 [御旨と世界] P.516

善悪の判断

堕落とは、何でしたか。それは、人間が、神から離れたことです。その堕落とは一体何でしょうか。その不倫な愛から、堕落した国家が始まりました。

 

 神の下にあって一つとなる代りに、天使長は、神の立場に立って、アダムとエバを奪い取り、自分の僕として主管してしまいました。それ以来、全人類は、神の血統ではなく、サタン直接の血統を受け継いで、生まれてきたのです。この堕落が、現実となった今、私たちが、いくら神を父と呼んでも、無意味なものとなってしまったのです。

 

 この堕落世界では、利己主義と自己中心がすべての中心となっています。私たち人間は、すべてを無視し、神御自身までも無視しようとしています。なぜなら、私たちの主人は、神ではなくサタンだからです。サタンが、私たちの主人なのです。堕落の後、人間の中に矛盾が生じてきました。家庭での闘争が、歴史上で繰り返されてきました。サタン文化の中にある堕落人間は、分裂と分離をくりかえして発展してきました。神の歴史は、統一と調和の歴史であり、サタンの歴史は分裂の歴史であります。

 

 しかしながら、堕落世界においても全人類は、元の中心である神に帰りたいという願いを内蔵していま。このために、人類は周囲のサタン的状況から、救わなければなりません。原点へ帰ろうとする人は、壮烈な戦いをしながら生きるでしょう。その人は、サタン世界の中にあって、厳しい戦いを通過しなければなりません。

 

 人類歴史は、お互いを引っぱりあっている網引に描写されます。この闘争は、個人から始まり、家庭、国家へと拡大してきました。原点を見つける戦いが、人類歴史でした。人類の戦争歴史は、家庭、国家、世界に至るすべての段階においての善と悪との闘争歴史なのです。各家庭に各々の厳しい戦いがありますが、しかしどのような戦争であろうと、すべての段階において、神側の勝利者は、神の領域を拡大してきました。

 

 戦争においては、多くの殺人と破壊がなされます。善悪の両方の側とも、破壊と混乱をまぬがれません。どちらが善く、どちらが悪いかを、どう判断したらいいのでしょうか。悪の印は、攻撃することです。攻撃をしかけた方が、悪となります。

 

 教室の中で二人の男の子が、顔中血だらけにして、猛烈なけんかをしていました。先生のところへ行くと、まず先生は「どちらが、最初に始めたのですか。」と聞きます。教師は、大体いつでも攻撃するものより、攻撃された者の味方となります。そうですね。

 

 たとえば、ここに一つの学級があるとします。その中の一人の男の子はとても乱暴者でした。いつもクラスで問題を起こしていました。ある日彼は、とても静かにしていましたので、それを変えようと、誰かがいたずらをしかけました。その日彼は、どういうわけか、先生の同情を得ることができました。突然、誰かが彼を襲ったのです。彼が、どんなに乱暴者であろうと、その日彼は、同情を得ました。悪はいつもイニシャチブを取ります。最初に攻撃してきます。

 

 しかし戦争歴史において、先生に攻撃して来た者は、最後には、滅んでいます。何故なら、先生とか神、敗北者の味方であり、攻撃された者の味方だからです。何故でしょう。最初に攻撃してきた者はなぜ悪なのでしょうか。

 

歴史発展のパターン

 人類の歴史を、考えてみて下さい。これは堕落の悪い部分です。神、アダムとエバは、外部から攻撃される立場でした。これは悪の本性です。攻撃者は、文句をつけて破壊します。攻撃者が損害を賠賞し、復旧させるだけでなく、多額の代価を払って罪の償いをしなければなやないことは、宇宙の法則です。その法則を知っておられる神が、最初に攻撃の手導権を握ると思いますか。神は、攻撃することもなく、先導権を取ったこともありません。

 

 そういう神にある人はこういうでしょう。「神様、あなたは、攻撃しないなんて善良すぎます。あなたに代って私が攻めましょう。」このような人は、神の民と言えますか。神の民は、決して先頭をきって攻撃することはありません。神の民はいつも攻撃されてきましたが、進み続け決してあきらめず、とどまらず、ゴールを目指して歩み続けています。攻撃されながら、どうして勝利を治めることができるのでしょうか。攻撃者は、損害を賠償し罪を償うのが天宙の法則です。あなた方は、忍耐し、個人、家庭、世界のレベルに至るまで、生きのびていかなければなりません。そして最後に勝利し、悪側は、蕩減を払い罪を償わなければならないのです。たとえ全世界が、あなたを攻めようとも善なる目標を持って耐えていく限り最後には、生き残り勝利します。そして全宇宙が、あなたのものとなります。これ以上、拡げようのない程の天宙を所有します。サタンは、攻撃する者の王です。

 それでは、神はどのような御方でしょうか。神は、信頼の主であり頼みの網です。わかりますか。攻撃者が、善を全滅させるなら神は、善側の人数と力を増し加えて、人類が勝利できるように導かれるでしょう。悪人が、善人を攻撃して倒れてしまうと、神は、もう一人のもっとも強い善人を立てて、悪を滅ぼそうとなさいます。すべての段階の悪が、滅ぼされるでしょう。

 

 神は、決してあきらめません。善と悪との激しい戦いで、善が打ち倒されたとします。しかしそれで終わりではありません。神は、決してあきらめないからです。善と悪との闘いは、そこで終わるのではありません。結局の所神は、絶対的擁護者です。神が生きておられる限り、善が滅びることはありません。神の目から見れば、その戦いは、始まってさえいないのです。神は、いつも善悪の戦いを延長してきました。

 

 神が、復帰歴史を延長してきたことを、原理は教えています。神には、それができるのです。ここに最終的な歴史の公式、パターンがあります。それはサタンは、いつも神側を攻めそして敗北するが、神側は、いつも攻撃されながらも勝利するということです。

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