Nov.13.2015 今日の訓読のみ言
海は未来の人類の宝庫
海は人類の食糧難の解決策 環太平洋摂理 P.12~15
海には原資材が無限にあります。魚一匹が何百万個の卵を産むのです。これらの魚を世界中から獲って食べているのですが、これを人工的に保護すれば、原資材は常に無制限です。今は、山頂までパイプで海水を連結させ、また都市でも高層ビルにタンクを造って、いくらでも養殖をすることができる時代です。人類が食糧問題を解決し得る道はこれしかないと思っているので、先生は二十年間、お金を投入してこのようなことをしてきているのです。
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今、水産事業をするのもそのためです。海には資源が無限にあります。小魚が海にいれば、すべて大きな魚に捕まって食べられますが、養殖をすれば九〇パーセントは育てることができます。それは無限の資源になります。今後、食糧問題を解決する方法は養殖しかありません。
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鮭は海で暮らしていますが、淡水に上がってきて子を産むでしょう? 養殖場をつくって淡水魚を海水で育て、海水魚を淡水で育てることが必要です。なぜでしょうか。寄生虫のようなものをいちいち取ることはできないからです。寄生虫を殺そうと思えば、海水に暮らしていたものを淡水に移して一カ月間そのままにしておけば、すべて死んでしまうのです。それは簡単なことです。二週間で取り替えれば、いくらでもできます。その調整は可能です。淡水魚と海水魚を取り替える方式で行うのです。ですから、陸地を中心とした牧場から得る収入とは比較になりません。ゆえに、これからの私たちの版図は無尽蔵です。
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今後、養殖は海岸においてのみするのではなく、海から海水をパイプで引いてきてするのです。アラスカから本土まで油を引いてきているでしょう? 何千里でもパイプで引いてきて海水の池を造れば、いくらでも魚を養殖することができます。卵は無尽蔵です。魚をたくさん育てれば、食糧が増えるのです。一つの町に大きな池を一つ造れば、その町の人がすべてそれを食べて生活することができるのです。
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太平洋の水を何百マイルでも引いてきて養殖することができる時代が来ました。そのようにして、生きた魚を移していくのです。人はそれほど必要ありません。全自動システムの魚のビルを造り、ボタン一つ押せば、自動的に餌も与え、また魚が大きくなれば自動的に選別してトラックに積んで輸送できるようにするのです。そのようにして食べれば、良い時代が来るのです。
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養殖をすれば、数十万坪の牧場で牛を育てて売ったり、あるいは牛乳を搾って売ったりするよりも、何十倍の利益を残すことができます。今は良い時代になったので、海水をどこへでも引いていくことができます。何百里、何千里でも引いていくことができる時代が来ました。PVC(ポリ塩化ビニール)パイプさえ敷けば、水はどこにでも引いていくことができるのです。お金も多くはかかりません。太平洋の水を引いていけば、大陸の奥地に養殖ビルを造って、どんな魚でも養殖することができるのです。
数十階のビルを造って養殖をしたとしても、人はそこを上がっていく必要はありません。座ったままですべてを見えるようにするのです。そして、ボタン一つ押せば自動的に餌も与え、大きくなったものは自動的に選別されて降りてくるようにするのです。何でもすることができるようになりました。
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ツナ(tuna:まぐろ)、ストライプト・バス(striped bass:しまのあるすずき)、サーモン(salmon:鮭)、クロウカー(croaker:にべ)、フラウンダー(flounder:かれい)などの高価な魚の品目を季節別に知っておけば、海の魚が西から南に、また南から北へと行ったり来たりする、その季節に合わせてそれらの魚を一年十二カ月獲って、生計を立てていくことができます。今回、ひらめとにべを五十四匹釣りましたが、先生がその半分を釣り、残りの半分は十数人の人で釣りました。ですから、どのように釣るのか、その秘訣を教えてあげるのです。
今後、栄えるか滅びるかという運命を左右する世界の経済基盤は水産事業にある、と思っているのです。ゆえに、趣味や遊びでこのことをするのではありません。私がそれを教えてあげると、みなおもしろがってするのです。「先生のおっしゃったとおりだ」と言っているのです。そのように言わざるを得ません。
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陸地で暮らす生き物と、海で暮らす生き物を比較した場合、その数はどちらが多いでしょうか。地球には約四十億の人類が暮らしていますが、海には数百億の生き物が暮らしているのです。また、海はどのようなものでしょうか。東洋の太平洋の水が大西洋へ行き、大西洋の水がまた北海へ行くのです。五大洋が互いに連結しています。そのように見れば、私たちが暮らしているこの陸地も連結しています。陸地は平面的に連結していますが、海は円形的に連結しているのです。太平洋の水が大西洋にも行き、地中海にも行き、どこにでも行きます。このように躍動しながら、一つの動きによって全体が連結しているという結論が出てくるのです。