万物の日のみことば 1977年6月17日
マンハッタンセンターにて
これまで歴史上、数多くの宗教団体が存在しましたが、統一教会ほど急速に世界的になり、かつ世界的に迫害されている団体はありません。統一教会の創始者レバレンド・ムーンは何者か。その特徴は何か。レバレンド・ムーンは一つの小さな国の出身でありながら、かくも早く世界的になり、かつ世界的に反対を受け、迫害されている、という点において歴史上他に類を見ない存在です。そして、世界的な迫害の中にありながら、統一教会のメンバーはますます固く結束して、これらの障害を克服し、さらにそれを乗り越えつつあります。
神様の目には、これこそ世界的なサタンを打ち負かすことのできる無敵のグループであると映ることでしょう。なぜこのような強さがあるのか。それは私たちが何よりも神様の愛を求めて努力しているからであります。私たちは、神様の愛を受ける者となるためにはどのようすればよいかを知っています。それは、カインとアベルの一体化によって蕩減条件を立てるということです。
カインとアベルはお互いに敵であり、愛することができない立場にあります。サタン世界はこのために必ず分裂し、闘争が起るのです。しかし私たちは、これとは逆の道を歩みます。すなわち、お互いに愛し得ない者同志が愛して一体化するということです。これこそが発展と勝利の秘訣なのです。アベルとカインの関係において、アベルはより神様に愛される立場にあり、カインはアベルを通して神様の愛を受けるべき立場にあります。しかし、だからといってカインの立場にある者は、アベルの立場にある者に無条件で従うのが当然だ、などと考えることは誤りです。アベルの立場にある者は、カインの立場にある者が従順に従ってくることができるように、仕向けなければなりません。
カインは本来、アベルに反感を持ち、反発する性質をもっていますから、そのままでアベルを愛し従ってゆくことは、難しいのです。したがって、アベルの立場にある者は、誰よりもカインの立場にある者を心から愛し、身をもって教え導くことにより、カインの立場の者が心から喜んで従ってくるようにしなければなりません。そのようにするための中心的な要素は何か。それは愛であります。愛こそ二つのものを結びつける磁石なのです。皆さんは私を愛していますか。原理が正しい真理であれば、このように私と皆さんとの間に愛の関係が存在するのは当然のことです。もしそうでなかったら、原理は真理でないでしょうし、私は世界で最もみじめな人間となることでしょう。