今日の訓読のみ言友の会

生涯、真の父母様に侍り、天の摂理とみ旨のために歩まれた神山威先生が、2016年12月12日に聖和されました。「毎日わずかな時間でもいいので、み言を訓読してください」という先生の遺志を受け継ぎ、これまで通りみ言を配信してまいります。

相対立する二つの力(7月11日)

July.11.2021 今日の訓読のみ言

相対立する二つの力

 

家庭教会と天国完成

197911日 午前九時マンハッタンセンターにて
 

 復帰の路程は、常にカインとアベルという二つに分かれるのです。個人においても心と体が分かれて対立し、家庭、社会、国家、世界においても、いつも二つの勢力が分かれて相対立するようになっているのです。今日の世界においては自由世界と共産世界という二つの陣営が分かれて対立していますが、この分立の根底には唯心思想と唯物思想という二つの相対立するイデオロギーが存在しているのです。だからあなた方が唯物思想によって生活していくならば次第にサタン的な思想に影響されるようになり、逆に神を中心とする思想に基づいて自己を否定する宗教的な生活を追求していくならば、堕落したこの世俗世界から遠ざかり神に近づいていくことができるのです。

 このような二つの相対立する闘いの最前線はどこにあるのでしょうか。それは神に選ばれた者とそれに反対する者とが対立するところです。個人においては、心と体が対決するところが前線です。だから実際、あなた方一人一人が自分の中に闘いの前線を抱えているのです。神に奉仕し、宗教を実践することは、とりもなおさずこのような神とサタンとの闘いの前線に自らを置くことになるのです。そして、それがこれまでの宗教者の道であったわけです。

 社会や国家や世界の中で常に大きな争いが展開されていますが、もとをただせば、そのような争いの根源は人間個人の中にあるのです。すなわち心と体の間の対立闘争こそ最大最悪の対立なのです。人間個人の中で、常に目に見える自己と目に見えない自己との間の争いがあるということを、はっきり認識してほしいと思います。すなわち、目に見える五官と目に見えない五官との間に常に争いがあるということです。たとえばあなた方がニューヨークのブロードウェイへ出かけて行けば、色々な種類の肉の五官に訴える誘惑を感じるでしょう。肉の五官は、いつもあなた方を世俗的なものの方向へ引っ張ろうとし、神から遠ざけようとします。それに対し、霊の五官はそのような誘惑から守ろうとします。だから街頭に出ていく時は、戦場に出ていくような思いで、自分を防衛しておかないと、機関銃のような攻撃をしかけてくる敵の勢力にやられてしまいます。

 このように世界において色々なサタンの勢力が、常にあなた方を狙っていることをしらなければなりません。だから歴史上、宗教生活は、いつも自分の肉の欲望を否定するところから始まったのです。また世俗的な誘惑の多い所身にさらすことを避け、世間を離れた場所で生活する事を教えたのです。このように天国へ行くか地獄へ行くかの出発点は、まさに自らの中にあるのです。どちらの道を選ぶかは、あなた方自身が決めることです。このように目に見える自己と目に見えない自己との闘いが常に行われているわけです。このような相対立する二つの力によって人間は影響されるために、いつもジグザグのコースを歩むことになるのです。これはまさに現実的な分析です。

 

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