今日の訓読のみ言友の会

生涯、真の父母様に侍り、天の摂理とみ旨のために歩まれた神山威先生が、2016年12月12日に聖和されました。「毎日わずかな時間でもいいので、み言を訓読してください」という先生の遺志を受け継ぎ、これまで通りみ言を配信してまいります。

神様の摂理から見た南北統一 8-4-4 東洋と西洋の結束が必要(4月27日)

Apr.27.2023 今日の訓読のみ言

神様の摂理から見た南北統一 

第八章 我々の祖国と一つの世界
第四節 一つの世界





四.東洋と西洋の結束が必要

 

 私はアメリカでいろいろな体験をしました。アメリカ人は長い間、一緒に信仰生活をして熱心に仕事をしてきた人でも、やめる時はあいさつもなしにすっと消えてしまうのです。また、東洋人と違う点は、やめていった人が再び教会に戻ってくることが少ないということです。東洋人はそうではありません。

 

 出ていく時は、はっきりと自分の意志を明らかにし、また帰ってくる人が多いのです。それは教育制度の違いからくる結果的な現象だと思います。

 

 アメリカ人は摂理路程が深まるほど、さらに厳しい訓練をしなければならないと思われます。アメリカ人は自分を中心として自由主義を主張しています。各自が自分を主張しているので、まとまりがなく、ごちゃごちゃです。東洋思想はそうではありません。すべてが中心を尊重し、自分は対象的な立場に立ちます。アメリカと同じ教育の方式は開拓時代には良いのですが、統一された時代には問題があると思います。今は、世界開拓時代が過ぎてしまい、どうやって一つになるのかが問題になる時代に入っているのです。

 

 このような観点から見ると統一思想は今日、西洋文明圏で絶対的に必要視されると思います。我々がこのように互いに一つになって国を動かし、世界を動かしているということはとても立派なことです。

 

 東洋人は真面目で、純粋な面があって、あまり変わりません。反面、アメリカ人はとてもころころと変わります。そのような観点から、アメリカの青年たちは東洋を慕うようになりました。東洋人はアメリカの女性たちが毎日のように変わると思っています。事実、そのような面があります。

 

 アメリカは離婚率が高いのです。男性よりも女性が離婚を望む場合が多いのです。東洋はその反対です。ですから、これをお互いに換えれば、理想的ではないでしょうか。全く反対だからです。

 

 東洋では右手を主に使います。左手はあまり使いません。しかし、西洋では左手を主に使い、右手はあまり使いません。これは、はっきりと区別できます。また、東洋人は食べ物を食べる時、静かにして話をしません。しかし、西洋人は皆で互いに話しながら食事をします。それは正反対です。

 

 そのような観点から見ると、理想的な世界を成すためには、東洋と西洋を結束させて、その二つを合わせることのできる、一つの精神的な宗教が絶対的に必要だという結論に到達します。(一九七五・七・一三)

 

 神様は公平なお方です。アメリカは神様の祝福によって、物質文明を花咲かせた代表的な国になりました。ですから、外的な基準から内的な基準に急激に変化するのは困難です。

 

 反面、東洋では物質的な面よりも精神的な面を尊重します。西洋は外的には祝福を受けましたが、内的な基準においては足りません。反面、東洋は内的には祝福を受けましたが、外的な基準においては不足です。神様はこのように公平なお方です。

 

 これから三年ないし七年が過ぎれば、大体、均衡がとれると思います。アメリカの統一教会の青年たちは相当変わりました。床にそのまま座ることを習いました。椅子がなければ座ることのできなかった人たちが、床に座るとは夢にも思わなかったことでしょう。

 

 宗教を中心として精神面を重要視すれば、物質的な条件ははねのけてしまいます。東洋は精神文化を重要視して、すべてが外的基準をはねのけてしまいました。それを西洋人たちが拾い集めました。アメリカをはじめとして西洋の多くの国が外的に裕福になったのは、東洋のあらゆる物質的条件の援助を受けて西洋文明を発展させたからです。しかし、それが限界に達しました。そして、東洋の精神文明も限界に直面しています。東洋は次第に西洋文明、物質文明を要求するようになりました。西洋はまた東洋文明、精神文明を要求するようになり、これらがお互いに交代するような時点に立っています。まさに授受作用をしているのです。

 

 理想世界になれば、西洋人が東洋に行って暮らしたり、東洋人が西洋に行って暮らしたりします。これは無理がないように回らなければなりません。そうするには生活基準、思想基準、目的基準が一致しなければなりません。

 

 東洋の風潮を見ると、ごく最近までアメリカに行って勉強すれば良いというのが支配的な考えでした。しかし、今はそうではありません。アメリカに行って勉強をすれば、人が悪くなる、良いものは一つもないと考えます。

 

 アメリカの多くの若者がヒッピーの部類になったと思っています。その反面アメリカ人たちは食べること、飲むことなどの生活面、外的な人生の経験はしていないことがありません。その結果、今はすべての外的基準を捨てて、原始人に戻ろうと主張する声も聞こえます。このように、何か精神的な面を渇望してみると、東洋に対する関心がだんだんと高くなっているのです。(一九七五・七・一三)

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