原理解説 終末における人類の決意より抜粋
この様に神は全て備え給うた。天にも地にも時が来た。天国が近ずいた。2000年前叫ばれたイエス様の御声が今日も聞えて来る。夢ならぬ夢の成就する成約時代の新世紀は明ける。神を信じる神の子達、善に生きる良心家達よ! 今は思う存分心を開いて戦え! 遠くなくサタンの勢力は滅ぼされ、罪と悪のない世界は神の導きで我等によって建設される。
今迄は理想郷を望みつつも、これは不可能な事として、又遠い距離にあるものとして諦めて来たが、今ここにこの様に歴史的に聖書的に実証されて初めて愛にして善なる神の愛と真理の世界を復帰せんとする摂理を知り、人類生存の目的、歴史の方向も解った。今迄は人聞は動物にもしかないものだと思って来たが、如何に人間が尊く、喜ばしいものであるかを知った。今迄は失望の中で暗中模索の人生であったが、今は信仰と希望と愛の人間となった。65億人類が希望に燃えて愛と真理の世界を成就する日が来た。手に手を、肩に肩を並べて、新しい新天地の夢は夢ならずして完成する。神の悠久なる約束がなされる成約時代だ。
過去の歴史は血によって戦われ、塗られて来たが、今は愛と真理による、戦いである。如何なる悪人でも正しい事を云われると自分の悪い事を自覚する良心の目芽はある。その上温い愛で真に愛するに誰が変らないでおられょうか。一人間再創造より始って65億人間の再創造が終れば、地は自動的に天国と化し、涙もなく、悲しみも、苦しみもなくなり、過ぎし昔の悪夢の様に去って行く。
兄弟よ!姉妹よ! 今は全人類が一家族である。愛する家族がする全ての事に憎い事があろう筈がない。全てが愛らしく、嬉しく、美しい。今迄は全てしてはいけないの拘束の世界であったが、これからは全て真理を悟って自由となり、(ヨハネ伝8章32節)、神を信じて愛と真理を中心にして全て行える自由の身となる。かくして天地自由人、天国人の希望は全うされるのである。
創造本然の正しい人間にはその心が神に継がれて無限に自動的に真理が湧(わ)き出(いずる)ずる様になっている。過去の聖人、義人が誰にも教わらず多くの真理を悟ったのも、聖人として、義人としての心の基準だけ立てば真理が湧き出ずる様になっているからである。
主は聖霊を通じて「審判は神の家より始まる」(ペテロ前4章17節)と云い給い、自らも「その時地に信仰をみんや」、又「彼等は胸を打つであろう」と云われた。今は如何なる指導者も修道者も頼れない。善悪の判断のつかない、善悪混沌期に入っている。唯頼りになるのは神の直接の声と清い良心の判断のみである。
真実皆さんが真理に生きんことを欲し、又これが生死の問題であるを思うなら、最後の判断として如何なる干渉も受けずして、神と直接の祈りによる判断をすべきである。生きている神なら真実に訴う子に答えない筈(はず)がない。「末の日には霊を全ての人に注ぐ」と云われたのは、多くの人が天よりの直接の啓示により、新しい天の経倫によって与えられた奥義の正否を知らせん為である。神の智恵により、又は霊の目と耳により、又は祈りにより正しきを知った者よ。今や愛も冷え、信仰も形式化し、神の子としての美を発せず、未信者と何ら変るところのない教会の現状を心から憂い、愛と信仰に燃えて、神の子の香りを発して、新しく始まった改革の烽火に油を注げ。この改革は神の欲し給う教派の全てが一つにならんとする事である。即ちキリスト教の統一である。そしてキリスト教の統一により全宗教統一、全宗教統一は更に思想統一へと、そして究極には世界統一である。斯くして地に悠久なる神と人類の悲哀の人類歴史、罪と闘争の歴史は終末を告げて、新しい地と変り、地より天に迄新しく新天新地の聖書のみ言は成就されるのである。