今日の訓読のみ言友の会

生涯、真の父母様に侍り、天の摂理とみ旨のために歩まれた神山威先生が、2016年12月12日に聖和されました。「毎日わずかな時間でもいいので、み言を訓読してください」という先生の遺志を受け継ぎ、これまで通りみ言を配信してまいります。

敗者の悲痛さ(11月23日)

Nov.23.2016 今日の訓読のみ言

敗者の悲痛さ

全面的な進撃をしよう 196811日 (第1回神の日)

 目的意識に徹しなければならないこのような場で、我々が知らなければならないことは、万一失敗して我々が目的を達成できない日には、敗者の悲痛を免れることができないということです。「その目的を中心として天の命令を受けて使命を遂行します。」と出で立った身が、行くその途中で敗れて、敗者の結果をもたらすようになる心の痛みを体験するよりは、先立って我々は、今からそれを内的に体験してみようというのです。

 敗者の悲しみを皆さんは、想像してみることができなければなりません。イエス様もゲッセマネの園で祈ったその時から、最後の恨みの言葉を父の前に祈ったそのような立場に立脚するようになる時まで、敗者の悲しみを感じたのでした。我々は、敗者の立場でそれを感ぜずに、その場に行く前に感じてみようというのです。敗れたとき、その自体の悲痛さがどのようなものなのか?  敗者の結果を予測してみよう! これが何よりも重要な問題なのです。

 万一、敗者の悲痛な立場に立脚するようになる時には、怨讐たちが喜ぶのです。この怨讐は、この時代において現れた怨讐のみならず、歴史を蹂躙して来た天の怨讐であり、イエスと聖霊の怨讐です。この仇を討つために、我々がこの時代の使命を背負って、剣を抜いて立ち上る限りは、これを全滅させなければなりません。これが使命です。勝者の栄光を勝ち取らなければならないのが使命であるのにも拘らず、敗者の悲痛さを迎えるようになるときは、どのようになるのか?それを皆さんがこの時間に感じてみなければならないのです。我々は勝者の栄光に陶酔する場を離れて、勝利的な結果が来る前に、敗者の悲痛さがいかほど悲惨であるかということを、骨身に染みるように感じなければなりません

 そうしてこの人類と全天地の怨讐を撃退させるために働かなければならないというのです。私一人ではできないのです。ある兄弟たちを見るとき、兄弟と兄弟間に心が合わないと間隔(かんかく)をおいて彼を批判し、彼を審判する人がいるかも知れませんが、それはいけません。神様の全体的な作戦において、まだ勝利の場に至っていない立場では、そうしてはいけないというのです。

 勝利の場、栄光の場に行くためには、まだまだ苦難の峠をもっと越えなければなりません。そのような苦難の場で闘っていかなければならない我々は、敗者の悲痛さがどのようなものであるかを確実に知らなければなりません。万一、エデンの園で、アダム・エバが前もって堕落の結果がどんなものであるかを確実に知っていたならば、堕落しようにもすることができなかったのです。その結果がどれだけ残酷であり、どれだけ悲惨だったかという事実を知ったならば、アダム・エバは絶対に堕落することができなかったのです。

 それと同じく、この第二次七年路程の初めにおいて、今やこの年は勝利の年として栄光の一日を迎えるか、そうでないか、という観点からみるとき、ここに目標意識の確立を強調しながら、勝利的な目的を強固にしなければならないことを固く決意するのです。その前に、まず問題となるのが、すなわち、敗者の悲痛さを体験せよ、敗者の結果を想像してみよ、その結果がどういうものであったかを体得してみよということなのです。アダム・エバの一日の失敗で、六千年の恨みが身に染みつくことを誰が知り、アダム・エバの後孫がこのように千万年をかけておいて、自分の祖先を恨み続けてきたとは、誰が知ったか!
 この事実を知ったならば、たとえ千回死んだとしても、千万回倒れる恨みがあったとしても、堕落をしでかすことができないというのです。
それと同じく、皆さん自体も今日において、統一教会が行く道の前にあって、勝利のある面を仰ぎ見ることによって喜ぶのではなく、それよりもきょう、この瞬間においてそれを固く決意することのできる一つの刺激剤として、敗者の悲痛さが、いかほどか驚きあきれることかを知らなければなりません。

 ノアが一二〇年間苦労し立てた家庭がハムの失敗によって敗れ、崩れてしまったということを皆さんも知っています。アブラハムが祭物一つを裂かなかった小さい失敗が、イスラエル民族をカナンの地からエジプトに追放し、また、イエスを売って、十字架に出すことのできる動機と起源になるとは夢にも考えられなかったではありませんか? 

 歴史的な結果と現在を()けておいて、歴史的な(はかり)の分銅と同じ、このような立場に置かれなければならないのが、今日の我々の立場であることを知らなければなりません。


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