生涯、真の父母様に侍り、天の摂理とみ旨のために歩まれた神山威先生が、2016年12月12日に聖和されました。「毎日わずかな時間でもいいので、み言を訓読してください」という先生の遺志を受け継ぎ、これまで通りみ言を配信してまいります。
真なる人と真なる愛
真なる世界へ 一九八七年九月二十日
『文鮮明先生み言選集第百六十八巻
「真なる世界へ」という主題を中心として考えるとき、真なる男性、真なる女性とはいったい何でしょうか。真なる人とはいったいどんな人でしょうか。それを、何を中心として結論づければいいのかいうとき、それはお金でもなく、知識でもありません。
それでは、真なる人とはどのような人でしょうか。どんな人が真なる人でしょうか。真なる人たちの目を見れば、「お前はこのようになれ」という規定をつくりません。お前は東側ならば東側にいろという規定をしないのです。愛は規定をしないのです。東側なのですが西側にも来ることができ、西側なのですが南側にも行くことができ、南側なのですが北側にも行くことができ、隅にいるのですが中央にも来ることができる、こういうものです。
ですから愛が良いのです。どんなに厳格なおじいさんであっても、その懐に孫が忍び込んでくるときには、膝を開いて受け入れるのです。どうして? 何があるために? おじいさんの愛があるためです。それを、けっ飛ばしてしまっては、「来い」と言っても来ません。
人の生理的構造を見るとき、五官があるのですが、この五官が喜ぶことができる、その本質とは何であり、本性のその通路とは何でしょうか。愛に従っていく、その道しかないというのです。
それゆえ、愛を中心とするようになるときは、目も耳も鼻も舌も統一され、すべての触覚、感覚も完全に統一されるのです。全体が一つとなるのです。目もこのように行ったり来たりしていますが、愛があるところに行くのです。鼻もこのようにあるのですが、愛があるところに行くのです。口がこのようにありますが、そちらに行き、耳がこのようにありますが、そちらに行くのです。私のすべての霊と肉が、生理、生態のすべての要素が、そこに全部合わせるのです。朝、太陽の光がさせば、すべての草木は自分勝手になっていますが、その芽は、全部太陽の光に合わせるのです。
それで、家庭では孝子が必要であり、国には忠臣が必要であり、この世界には聖人が必要です。聖人とはどのような人でしょうか。聖人たちは、神様を中心としていたのです。見てください。釈迦、孔子、マホメット、イエス様のような方々は、みな宗主です。宗教指導者です。宗主が、どのようにして聖人となるのでしょうか。
彼らは、神様を愛するように人間を愛し、神様が永遠の主体であるので、永遠なる主体を包括することができる愛をもって、その統治下にある万民を永遠に包括することができる心をもって愛したというのです。その呼吸と、すべての生活、生態のすべての現象的作用は、全部愛の表示として現れたというのです。
ですから、神様が関心をもたざるを得ず、人類が関心をもたざるを得ないのです。そのため、彼らの教えは千年の歴史、万年の歴史を克服するのです。距離と時間と空間を超越しているという事実を知らなければなりません。
それでは、聖子とはどのような人でしょうか。王宮法を守ることができる人です。その国のすべての社会秩序も守りますが、その国に王宮があれば、王宮法を守らなければならないのです。天の国の王宮があって、神様を中心とした直属隊列に通じることができる皇族圏の法があるとすれば、その法を守ることができなくてはなりません。そうしてこそ聖子となるのです。
イエス様がこの世界に来て、何をまず設定しようとされたのでしょうか。世界の外的環境よりも、天の国の国法を中心として生きたというのです。ですから、彼がこの世で生活したすべてのものは、この終わりの日の世界がすべて過ぎ去り、神様の天の国がこの地上に君臨するようになるとき、自分の国が来ることを確信して、常に神様に侍って生きることができる理想的環境を考えていたというのです。それが王宮法であったというのです。
その法を守るには、何を中心とするのでしょうか。心情をもって、愛をもって、そのようにしなければなりません。誰かが言って教えてくれる前に、既に行わなければならないのです。家庭から始まって、国、世界、天の国まで、そのすべての本質的内容に不変の要素として備えることができる最も貴いものとは何でしょうか。また、平和の基準になり、幸福の基準となり、私たち人間の理想の基準となり得る、そのすべての根本内容の中心とは何かというのです。それは真なる愛です。
1985年渡米修練会9「涙と汗のステパノになろう」
渡米修練会10「我々の立つべき基準」
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