これは、「『歴代会長団及び有志代表による声明文』に対する反論、及び『第三弾、神山威氏の講演内容の誤り、及び御言解釈の誤り』に対する反論(その3)」とすべきところですが、私の「公開質問状」(1~4)に対し、教会側は誠実に答えようとせず、揚げ足取りのような「反論」に終始しているため、「泥仕合」のようになってきました。
これでは、私の「公開討論(公開質問状)」を通じて、お父様のみ言と願いに沿った統一運動に戻したいという、本来の趣旨からはずれますので、今回からは「提案」を中心として、若干の「反論」を加える形にしたいと思います。
私が、「公開質問状」(1~4)で質問したことを確認し、それを解決するための提案をしたいと思います。(青はお父様のみ言、赤は教会本部)
1、お父様とお母様の一体化について
①2012年1月19日、お父様が、「お母様は、お父様と別の道を行っている。お父様の話を聞かず、お母様が『私の言葉を聞きなさい』とするのは、ルーシェルよりももっと恐ろしい存在だ。そんなお母様に従う者は小鬼だ。」と語られ、お母様をお父様の前に立たせ、その後ろに、石ジュンホ、ユンジョンノ、黄善祚、金孝律の4人を立てて、絶対服従を誓う儀式をされたと言われています。この日のビデオ記録を公開してください。そうすれば、お母様が、お父様と一体化していないのではないかという疑惑の解消に役立つでしょう。
②2014年7月1日、および10月27日、お母様が、「お父様はイエス様の使命を引き継いだ時、お父様は独り子となったが、私は生まれた時から血統転換されている。私は天が6000年間探し立てられた独り娘です。」と言われたのは、お父様が、お母様を「堕落圏から復帰された」と言われているみ言と矛盾するのではないかと質問しました。
これに対し、教会の反論「第三弾」では、「原理講論」を引用し、「『メシヤを迎えて原罪を取り除き、人間始祖の堕落以前の立場に復帰したのちに、神の心情を中心としてメシヤと一体となり、人間始祖が堕落したため歩み得ず取り残された成長期間を、全部全うして初めて〈完成実体〉となることができる』(280ページ)とあるように、真の父母様が1960年以降、1968年1月1日まで歩まれた第1次7年路程は、人間始祖が堕落したため歩み得ず取り残された〝前人未踏〟の成長期間(完成期)を通過していかれた路程でした。この期間は、堕落以前の立場を復帰したのちに通過する成長期間であって、真のお母様には『原罪』がありません。原罪がないならば、男性(アダム)だけでなく、女性(エバ)も〝神の血統〟をもっているのです。その女性のことを、神の『独り娘』と言うのです。」と答えています。
これは、まったくのごまかしです。第一に、引用した「原理講論」のはじめに「堕落人間は、このようにしてメシアを迎えて原罪を取り除き、」とあるのを意図的に削除しています。これを明確にすれば、逆に、お母様が「原罪」を持った「堕落人間であった」というお父様のみ言を証明してしまうからでしょう。
第二に、第一次路程についてお父様は次のように述べておられます。
「先生は、サタン世界の勝利的基盤の上に立ちましたが、お母様はそのような基盤ができていないので、先生を中心としてお母様を再創造する立場に立って初めて、心情的一体基準、み旨の前に自分の一身はもちろん、自分全体の心情問題も天の前に奉献することができる、このような因縁をかき分けながら、一次七年路程を完結することによって、父母の起源が勝利的誕生を見たのです。」(真の父母様の生涯路程、第10巻)
もし、まだ「お母様は生まれた時から、原罪のない独り娘だった」というのであるならば、それを証明するみ言を示してください。
2、み言改ざんについて
お父様が、八大教材・教本を、人類への「最高の贈物」「遺言」だと言われたこと、そして、お父様が「み言の中に誰かが新たに何かを手直しするのを願いません。その内容がなぜこのようになっているのか知らないのです。あの世に行って、万民の前に審判されかねない讒訴条件に引っかかるというのです。ですから、むやみに手出ししてはなりません。」(2005年4月26日)、「先生のみ言以外は、絶対に信じてはいけません。あなたたちの言葉を付け加えることを最も嫌うのです。先生と神様が祝福して印を押した文書を改竄できますか?『平和神経』を読むときも、自分勝手に読んではいけません。絶対視しなければならないのです。皆さんの子孫の何千、何万代までも、愛し、敬うことができる内容が入っているのです。」(2007年2月27日)。先生を愛しているなら、八大教材・教本を、先生よりもっと愛さなければなりません。」(2009年11月9日)」といったみ言を挙げ、私は「天聖経」を改竄してはならないのではないかと質問しました。
それに対し教会本部は、「八大教材・教本『天聖経』と天一国経典『天聖経』は、明確に区別されているのであり、また『平和神経』と『平和経』もその名が示す通り、明確に区別されています。事実、八大教材・教本『天聖経』は、今もなお授かった各家庭で大切に保管されており、貴いみ言として訓読されています。」(第三弾)と返答しています。
しかし、徳野氏は、会長メッセージ(2013年5月23日)で、「『天聖経増補版』は、決して以前の『天聖経』の価値を否定するものではありません。旧約時代におけるみ言と新約時代におけるみ言は、摂理的時代圏が違うが故に、内容は当然異なってまいりますし、その時どきの摂理の時にふさわしいみ言と理解していただきたい。」と述べています。お父様の「天聖経」は古い時代のものであり、お母様の「新天聖経(増補版)」は新しい時代のものだと解説しているように見えるのですが、間違いですか?
また、「徳野会長は、『天聖経』から幹部達を叱責された内容を取り除いた、などとは述べていません。徳野会長の言葉を不正確に引用し、勝手に表現を変えることで、あたかも八大教材・教本『天聖経』を改竄でもしているかのように印象付けるのは、悪質です。」(教会成長研究院)と私を批判しています。
しかし、徳野会長のメッセージ(トゥディズ・ワールド・ジャパン、2013年6月号)では、「その中には幹部達を個人的に厳しく叱責する内容も含まれています。そのようなときの真のお父様の表現は厳しいものです。お母様は、そのような内容は含めないでおこうとお考えです。」と述べています。どこが不正確に引用しているのかわかりませんので教えてください。
こういった混乱をなくすために、八大教材・教本の「平和神経」と区別して、「平和経」としたように、新しい「天聖経」も別の名前にしてはどうでしょうか。また、お父様の遺言である八大教材・教本を大切するのは、「各家庭」だけではなく、本部が率先してお父様の「天聖経」を訓読してはどうでしょうか。
また、「八大教材・教本『天聖経』には、2000年以降の真のお父様のみ言がほとんど収録されておりませんでした。…この『先生の生涯全体の結実として宣布したみ言』と言われた講演文が、“遺言”と言われた黒表紙の『天聖経』と『平和神経』には含まれておりませんでした。」とし、その2010年11月の「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」での講演文を、天一国経典「天聖経」に収録したのは、「お母様の大きな実績である」と誇っています。
まさにこの講演文こそ、「天聖経」「平和神経」などを八大教材・教本と定め、「人類のための遺言」と定めたみ言です。そこでお父様は「皆様は、今からまず皆様の家庭で上記に列挙した教材・教本を中心として、訓読会の伝統を立てなければなりません。…正午定着的基準で影のない人生を生きていくそのような家庭に、神様の祝福が下らないとすれば、誰に下さるというのでしょうか。このような天の家庭がこの地に満ちるとき、この地球星は自動的に『ワン・ファミリー・アンダー・ゴッド』のみ旨が完成した地上天国、天上天国となるでしょう。」と言われています。
ですから、教会の主張とは逆に、この講演文は「天聖経」「平和神経」を改ざんするのではなく、貴重視し毎日訓読せよと言っているのです。教会本部は、食口はみ言をきちんと読まないと馬鹿にしているのではないでしょうか。
お父様は、「『天聖経』の骨子を要約したのが『平和神経』であり、『平和神経』と『天聖経』を中心として家庭盟誓が出てきたことを知らなければなりません。」(2008年11月8日、神文明開闢時代と機関車の使命)と言われているほど重要なみ言で、改ざんしてはならないのです。
しかし「平和神経」は、2005年から2009年までの、摂理的なみ言を収録したものですので、2010年の「天地人真の父母定着実体み言宣布」のみ言はありません。その重要なみ言は、別途発刊すれば良いだけであって、徳野氏が言うように、「天聖経の内容からエキス30%を残して、新しく70%追加して『天聖経』増補版」(2013年5月23日)を出版すべきではありません。そもそも「増補」とは、付け加えることであって、もとの「天聖経」から70%も削除することではないのです。
亨進様も、韓国である幹部が、「お父様が我々に命令しました。お父様の教本の単語一つも変えてはいけないとお父様は言われましたが、私は内容に問題があると思うので、私はみ言編纂委員会に入ることに同意します」と言っているのを聞かれたと証言しています。そして、亨進様もオリジナルの「天聖経」しか認めないと言われています。八大教材・教本ではない「天聖経」は、名前を変えてはどうでしょうか。
「祝福と血統転換」については、第四弾で反論するとのことですので、ここでは述べません。
3、ボートでの出来事
2015年2月11日頃、統一教会本部のホームページに「神山威氏の『ボート会議の否定』に対する反論」(教会成長研究院)が掲載されました。
第一に、集会の写真について、「古田氏がトルーワールド・グループ社長を解任され、『辞任挨拶』している場面(で)、古田氏は(顕進様攻撃に関し)真実を社員に伝えるというのではなく、『辞任の挨拶』をしただけ」(神山氏のボート会議の否定に対する反論)と説明しています。
2010年7月2日、顕進様から古田社長に、シアトルに来るようにとの指示があり、私も古田社長から一緒に来てほしいと頼まれたため同行しました。その場で顕進様が言われたことは、「3000名の社員を持つアメリカのトル―ワールド・グループの社長なら、もっとアメリカにいて仕事に専念しなさい」ということでした。ところが古田社長は、「自分は病気がちだし、日本にも責任を持たなければならない」と主張しました。それに対し、顕進様は、「そのような(あっちの花こっちの花と飛び回る蝶)バタフライのようではいけない、どちらかを選びなさい」と言われたのです。
それで古田社長は、自分でトル―ワールド・グループの社長を辞任したのです。顕進様が、古田氏を解任するために呼んだという人もいるようですが、それが嘘であることは、代わりの社長を用意していなかったため、古田氏の進言で急遽八代副社長を社長に任命したこと、さらに古田氏を、トル―ワールド・グループの顧問に任命し、給料も保証したことからも明らかです。
このことは、古田氏が毎週配信していた「メール礼拝」(2010年7月4日)にこう書いています、「私なりの判断で三つの理由から、TWGのHJN会長に直接お会いして、社長辞任をお願いしました。…しかし、HJN会長(顕進様)からは、これからもTP(御父母様)から多くの指導を受けてきたK会長(神山)と新田(古田)の二人は、先輩家庭として、現在の多くの問題の解決に協力するように、TPから多くの食口が離れないように、TPの証をし、霊的、信仰的指導をしてくださいとの新しい使命を与えられました。そして、TWG顧問との新しい職責をいただきました。」と書いてあります。必要なら、それを提示することもできます。
こうしてトル―ワールド・グループ主催の「社長離就任式」の集会がなされたのです、そこで私も証をしたのです。「神山氏のボート会議の否定に対する反論」には、「神山氏が『真のお母様批判』を語っていることをお知りになられた真のお父様は、急遽訪米され、イーストガーデンの訓読会の場で『神山は直ぐに先生のもとに来るように』と何度も指示されました」しかし、神山氏がなかなか来ないため、ボート会議の前日、『明日、日本人だけで船に乗ろう』と言われ、まさに親心から神山氏に〝助け船〟を出されたのです。そして、その翌日、ようやくお父様の前に姿を現した神山氏をボートに乗せられ、ニューヨーク沖で「会議」が持たれました。それが2010年7月16日の『ボート会議』です。」(神山威氏の『ボート会議の否定』に対する反論)
「何度も指示されました」とか「神山氏がなかなか来ない」とか「ようやく」お父様の前に姿を現した神山氏をボートに「乗せられ」ニューヨーク沖で「会議」が持たれました。これは、私に対する悪いイメージを与えるための悪意に満ちた文面です。
お父様が私を呼んでいると連絡を受けた時、私はマイアミにいました。そこからの飛行機便がなかなか取れず、ニューヨークに着いたのは午後の10時頃でした。翌日の早朝お父様にお会いすることが出来ました。誰かに無理にボート乗せられたのでなく、私、自らボートに乗りました。
さて、ボートでは、写真にあるように、私自身も耳を近づけなければ、お父様のみ言を聞こえないことが多かったのです。私以外にお父様の近くにいた人はいません。あなた方が、「会議」をしていたと言い張るなら、証拠となる写真を出してください。そしてその人が、「会議」で何と発言したのかを明らかにしてください。
さらに、第三弾にあるお父様のみ言は、すぐ近くで聞いていた私も知らないことが多くあります。たとえば、お父様は「顕進は今、先生の直下にいない」とは言われましたが、「顕進は先生と同じ方向に向いていない」という言葉は聞いた覚えがありません。さらに、「汝矣島(裁判)のことはお前が考えなくても良い」とは言われましたが、「顕進のことはお前が考えなくても良い」とは聞いていません。ぜひ、録音していたのならそのテープを出してください。それなしに、聞きかじりのみ言を、教会の「第三弾」に書き上げ、あたかもそれが事実であるかのようにして、私を批判するのは止めてください。
本部は、私が会議の後で話したこととして、「神山氏は、『自分は目から鱗(うろこ)が落ちた。お父様は、顯進様のことをあきらめておられることが分かった』とまで語り・・」(ボート会議の否定に対する反論)と書いています。
まず私は、「目からウロコが落ちる」という言葉を、今まで一度も使ったことがありません。この情報を提供した人の思い込みではないでしょうか。さらに、私はお父様に近くで接して、お父様が何かをあきらめることなど決してしない方であるのをよく知っています。お父様は最後の最後まで、「顕進が帰って来なければ、基元節はあり得ない」といっておられた方です。
今も顕進様を糾弾しているあなた方幹部は、「真の家庭完成」というお父様の願いにかなっているのか。自分の良心に聞いてみてください。神様があなた方に与えた主体性を持って、自分で判断すべきではないでしょうか。食口達に偽りの情報を与え、「あなた方は災いである。あなた方は、天国を閉ざして人々を入らせない」(マタイ23章13節)という大罪を犯さないようにしてほしいものです。
また、「神山威氏の『ボート会議の否定』に対する反論」では、また性(しょう)懲(こ)りもなく、「真のお父様は、式典参加者の全体の前で神山氏に対して直接、警告のみ言を語られています」(2011年2月4日、愛勝日)と主張しています。そこでは私は、お父様の指示に従って、「私の話を聞くのではなく、お父様の話を聞きましょう。」と述べたのです。あなた方は、「お父様でなく私の話を聞け」と言うのですか?またお父様は、「先生はいつでも公的に責任者をたたくんだよ。絶対服従すれば越える。蕩減は何のためだ?完成のためだ。」(御旨と世界)と言われています。お父様から「たたかれる」のは、蕩減のためであり、恩恵です。
最後に、本部の公式ページに「1800家庭会40周年記念と父母集会報告、及び声明文掲載のお知らせ」という文書について言及しておきます。これは、1800双家庭会の運動だとしながら、実際は、教会の公式のホームページに掲載されているのですから、教会本部の運動というべきでしょう。
私に対して、「神山威氏に対する『名誉会長称号はく奪と統一教会会員除名懇願1万名署名運動』を展開していくことを、改めて、この場をお借りして宣言するものです」と述べています。
さらに「真のお母様に対する認識が、私たちのあるべき姿から甚だしく逸脱しているように見受けられます」とありますが、亨進様は、「真のお母様の祝福は間違いである」と言い切り、世界のトップリーダーを「解職する」とお母様の人事を否定しています。日本の巨額献金も否定しています。みなさんは亨進様も異端・分派として糾弾するつもりですか?1800双家庭会は、神山と同様、亨進様に対して、「世界会長称号はく奪懇願1万名署名運動」を展開していくつもりですか?
どんどんお父様の権威を貶め、お父様の願いから遠ざかるような行動は、自滅への道です。あとで後悔するよりは、この辺で、止めておいた方が良いのではないでしょうか。